ホテルは、出張の多い人だけではなく、長期滞在に使う人も多く、ホテルのいろいろなサービスが利用でき、マンスリー単位の契約なら料金もかなり安くなります。有名人にも多いと言われているホテル暮らしのメリットや長期滞在、定住時の住民票の問題など気になる点についてご紹介していきます。
ホテル暮らしは家無しでも可能?
ホテル暮らしをする場合、今住んでいる家は処分するべきでしょうか?
独身者の場合は、実家がありますので、実家はそのまま拠点となるでしょう。
しかし、社宅がある人、身寄りがない人、金銭的な余裕がない人は、賃貸から退去したり、家を売却したほうがいい場合もあります。
家無しでも実際に生活しているホテルの住所で住民票を作ることは可能です。それでも、拠点となる家は安いものでもいいのであったほうがいいでしょう。
ホテル暮らしは多少お金に余裕がある人やスポンサーやパトロンのいる人なら意外と簡単に実現できます。
旅するホテル暮らし
旅行好きな人は、ホテル暮らしに憧れます。旅先で一度でも高級ホテルのサービスを味わってしまうと、何度も通いたくなってしまいます。高級ホテルに泊まるには高い料金がかかりますが、普段の生活では味わえない素晴らしいサービスを提供しています。
旅をしながら、毎日仕事をしながら、世界中の国を転々としホテルに泊まる生活に憧れる方も多いとは思いますが、実際に夢のようなホテル暮らしをしている人はたくさんいます。
同じホテルに長期滞在するなら荷物も不要です。体も心も疲れることはありません。
荷物を持たない究極のホテル暮らし
ホテル暮らしは、荷物が不要です。
ホテルを拠点として生活するなら、重い荷物をいつも運んで移動する必要はありません。仕事の都合などで数か月や数年単位の不定期で勤務地が変わるビジネスマンの場合は、引っ越しを繰り返すのではなく、ホテルに長期滞在する生活スタイルを選ぶことができます。
ゲストハウスやシェアハウスではありません。通常のビジネスホテルなどを借り切って、ウィークリーやマンスリー単位の契約で宿泊費を抑えたホテル住まいが可能です。
ホテル住まいが長い方は、大型の荷物はトランクルームを利用し、毎日必要な荷物だけをバックパックに詰めて移動しています。
また、レジデンス棟を備えているホテルもあり、こうしたホテルでは中長期の滞在にも対応しています。
帝国ホテルが家になる!
お金持ちなどの富裕層や著名人には、高級ホテルに住んでいる方が多いようです。
映画評論家の故淀川長治氏は、全日空ホテルに暮らしていました。
女優の故山田五十鈴さんは、帝国ホテルです。
名テノールの故藤原義江氏は帝国ホテルを終の棲家としていました。
作家の伊集院静氏は、若い頃に逗子のなぎさホテルに暮らしており、そのホテルのことやホテル周辺のスポットなども含めて小説やエッセイなどの舞台となって登場するほどです。
海外ではココ・シャネルがフランスのホテルリッツのスイートルームに住んでいました。
高級ホテルに長期滞在するには、大金が必要です。各業界でも相当な実績を積み上げた方や巨万の富を築いた方なら高級ホテルにいつまでも住み続けることができるでしょう。
これだけあるホテル暮らしのメリット
ホテルに住むとこんなにいいことがあります!デメリットよりもメリットのほうが多いからこそ、ホテル暮らしの人気が高まっています!
コンシェルジュサービスが便利
高級ホテルでも、一般グレードのホテルでもたいていはコンシェルジュがいます。
お手伝いさんを雇う必要はありません。コンシェルジュのサービス料も宿泊費の中に含まれています。
ホテルのコンシェルジュは、いろいろなことを手伝ってくれます。チケット予約、会食や接待のお店の予約、お花の手配などもホテルのコンシェルジュが全て代行してくれます。
長期滞在なら、ルームサービスも使い勝手のよい便利なサービスです。ランドリーや食事のルームサービスが毎日利用できます。お部屋は外出している間に全てきれいに清掃されています。リネン類も全て清潔なものに取り換えてくれます。
ホテル住まいなら、自宅にいてお手伝いさんや家事代行サービスを使うよりも質の高いホテルのサービスを受けることができます。
セキュリティも高く安心できる居住空間
ホテルにはよく教育されたスタッフがそろっています。ドアマン、フロント、レストランなど、24時間いつでも誰かがいてくれる安心感は高級マンションよりも高いといえます。独り暮らしの方ならスタッフがいつも気にかけてくれるはずです。名前や好みなどもしっかりと覚えてくれていますが、適度な距離を保ち心地よい接客サービスを提供しています。
24時間ずっと警備員やスタッフが常駐していて、防犯に関するセキュリティもしっかりしています。郵便物もフロントで取り扱っています。来客時もホテルのロビーが使えますので、どんなシチュエーションになっても慌てることがないでしょう。
毎日清掃、新しいアメニティグッズ
分譲マンションや賃貸マンションにもコンシェルジュはいますが、購入までの手続きが面倒なうえに、賃貸なら数十万~数百万円、購入するなら数千万円の資金が必要です。
ホテル住まいなら、宿泊費に朝食代が含まれていることもありますし、アメニティグッズやシャンプー、リンス、洗面用具、タオル、パジャマに至るまで毎日新しいものに取り換えてくれます。
室内の清掃も毎日行われていますので、外出した後にホテルに戻ると全てが元通りになっているはずです。
豪華なホテル内の施設が使える
次はホテル内の施設に注目してみましょう。
長期滞在する場合は、ホテル内にどんな施設があるかということもホテル選びのポイントです。
レストランやカフェの他、フィットネスジムやトレーニングジム、スパやジャグジーなどの施設があれば、室内はシンプルでも何も問題ないでしょう。ホテル内で全て済ませることができ、外に出る必要がありません。仕事やその打ち合わせもホテル内で済ませることができます。
公共料金、光熱費、通信費が全て宿泊費に含まれる
日常生活に必要な電気ガス水道の費用や通信費、NHK受信料などは宿泊費用に全て含まれています。一日中空調をつけていても、値段は変わりません。光熱費などの節約を考える必要がなくなってしまうぐらい便利で、快適に過ごせます。
ホテル住まいでは、ある程度の費用を払えば、全くケチケチする必要がありません。
ホテル暮らしで気になるモロモロ(諸手続きや住民票など)
ホテル暮らしを検討している方も多いはずです。高級ホテルではなく、一般のホテルでの長期滞在を考えている人のために、ホテル住まいに関する現実的な話をお伝えしていきます。
ホテル代一か月の予算は?
一か月のホテル代・宿泊費は、グレードにより異なりますが、賃貸に住んでいる前提で考えると10万円以内が現実的です。
シェアハウスなら、もっと安く一か月5、6万円の宿泊費になります。
安く泊まるなら、マンスリーで利用できるホテルがおすすめです。シェアハウスやゲストハウスではなく、マンスリーホテルになると、一か月7~10万円ぐらいになるでしょう。
お金持ちでない人は仕事をどうすべきか?
長期的に滞在し、定住することを考えるなら、お金持ちでない場合は、時間に縛られずに自由に仕事ができる自営業や自由業、フリーランスの職業がおすすめです。旅行するわけではありませんので、旅費はあまりかからないはずです。10万円近くの宿泊費は、賃貸と同じぐらいのコストです。
フリーランスなどの場所を選ばない仕事をしている方なら、月20~30万円をコンスタントに稼ぐ人であれば、ホテル住まいも可能です。
人を呼ぶことができないホテル
ホテルは宿泊客以外の人を入れることができない場合があります。
マンスリーマンションであれば問題ありません。人を呼ぶ場合は、ホテル内のロビー、ラウンジや近くのカフェなどを利用するほうがいいでしょう。
住民票はどこにする?
ホテル暮らしでは、住民票にホテルの住所を書いても全く問題ありません。
実際にそこに住んで暮らしているからです。
不在時や貴重品の問題
日中はハウスキーパーが勝手に入ってきます。貴重品は置かないほうがいいでしょう。
備え付けの金庫やホテルのセーフティーボックスがあれば、そこに入れておきましょう。
利用手数料はかかりますが、ホテルの近くにある銀行の貸金庫を借りたほうがいい場合があります。
【厳選】おすすめのホテル、憧れのホテル
ホテル住まいでよく利用されているホテル、憧れのホテルなど、これから実際にホテルに住んでみたい方のためのおすすめのホテルをご紹介します。
いろいろあるホテルの種類
ホテルにはいろいろな種類があります。ホテル、サービスアパートメント、シェアハウス、ゲストハウス、Airbnbなども滞在に最適な宿泊施設です。
自分の収入の範囲内で支払いが可能なホテルしか選べませんが、生活に便利な環境の中にあり、お得なマンスリープランのあるホテルがおすすめです。
静かに暮らしたい場合は、個室のホテルがおすすめです。角部屋なら生活音も気になりません。
トランクルームはNG
トランクルームの利用料は、宿泊費に比べると何もサービスがないので格安です。
しかし、住居に使うことはできません。トイレ、電気ガスなどもありませんし、住民票に記載することもできません。
夏場の暑さや冬場の寒さをしのぐこともできないので、絶対にやめておきましょう。
長期滞在におすすめ!全国にあり使い易いスーパーホテル
全国にあるスーパーホテルはお値段もわかりやすく、館内設備も充実していますのでおすすめです。贅沢はできませんが、朝食や天然温泉もあれば、毎日健康で快適な暮らしができます。
スーパーホテルでは、ウィークリープランやマンスリープランも用意されています。
超豪華ホテルなら「ホテル&レジデンス六本木」
六本木にはレジデンスを前提にしたホテルがあります。
館内施設が豪華です。ラウンジやミーティングスペースに使えるゲストルーム、レストランなどもあります。
コンシェルジュサービス、家具、キッチン、ランドリー、家電なども全てそろっています。フリーWi-Fiも利用可能です。
ただし、一か月で20~70万円の費用がかかります。2年滞在プランなら月額10~30万円です。六本木という素晴らしい立地にあり、賃貸マンションでも高級ホテル並みの豪華サービスを受けられるなら安い価格帯といってもいいでしょう。
キッチンや家具もついたサービスアパートメントは海外の方に人気
さらにグレードの高いホテル暮らしを希望するなら、サービスアパートメントです。
海外のビジネスマンが長期滞在に利用されています。
都内では、東急ステイ青山レジデンスやデュープレックス銀座タワー7/10などが有名です。
まとめ
有名人には意外と多いホテル暮らしの話題をお伝えしました。ホテルに長期滞在する場合は、ホテルの住所を住民票に記載することができます。
ホテル住まいの素晴らしさや気になることをまとめ、現実的に住むことができるホテルや超豪華ホテル、サービスアパートメントなどもいくつかご紹介しました。